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もうひとつの京都物語

先週末の京都、とっても楽しかったです。
1泊とは思えないくらい、濃くてそしてのんびりな旅でした。
紅葉もきれいでした*


詳しくはまた、別の記事でレポートします。


以下はわたしの記録として書き留めます。
長文です。


今の気持ちは、
So Slowly.




彼のことです。


彼から、返事をもらいました。
「結婚を考えたことがない、一生独身でいるから、
好きだけど、この先結婚を望むなら、一緒にいれない。」
と。

京都に向かう新幹線のトイレの中で、ただひたすら泣くことしか出来なかった。


わたしじゃ、だめなんだ。

好きなだけじゃだめなんだ。

お互い好きなのに、なんでだろ。

さまざまな、思いと彼への思いと、
いろいろ混ざり合って、ひどく、苦しかった。

わたしは元々結婚願望はなかった。
今の彼と出会って、初めてこの人と生涯をすごしたいって思った。
一緒にいるだけで楽しくて。
幸せって、こういうことなんだって思ってた。


でも、彼にとっては、違ったのかな。


源光庵の悟りの窓からみたほとんど葉の落ちてしまった木の葉が、
ひらりひらり舞う優雅さ、のんびりさにはかなさを知り、
自然に涙が溢れ、止まらなかった。

彼は、いつだって大きく構えていた、わたしはその葉だったのかも、
ひらりひらり散っていくのか・・・と
儚く、ゆっくりと、ひらりひらりと。
あの、窓の前でちっぽけなわたしは1人、
ひらひらひらひら、
涙を流した。


もう、別れるしかないのかな、と帰りの新幹線のトイレで思った。



それから数日間は、
ほんとにひどかった。
目がはれるほど(ウーパールーパー)みたいになるほど
泣いて、朝、会社でぎょっとされた。
得意先に行くのにこんな顔でいいのだろうか。
大人になるって大変。
昼までにはどうにかしなきゃ、なんて、忙しいと気がまぎれた。


しかし、現実問題。
好きだからってするのではない、すきーだからけっこーんなんて
なんて子ども?っていまでは思う。
よく言えば中学生。
わたしは夢見る夢子だったのです。


彼は、そんな私をやっぱりよく知っていて、目をさませよこんにゃろーって思ったのかもしれない。
だから、好きだから一緒にはいたい気持ちは変わらないなんて
言ったのかも。




好きなら一緒にいていいのでは?そこに確固たる約束がなくても。
今思えば、わたしはそういうつもりだよ、とかいつかするつもりだよ、とかそういった言葉で安心したかっただけで、
実際はそこまで結婚をしたいとは思っていなかったのではないか?
母や、周りの友人達がそういう動きに出てて焦っていただけなんではないか?


でも、いつかはしたい、
今は、それが彼なのか、誰なのか、わたしの気が突然変わるのか、わからない。
そんな先のことはわからない。
だったら、
今はゆっくりでいいのではないか?
好きなら、一緒にいればいいのではないか?

って、急ぐ必要なんてない。


結婚はゴールではない。


でも、まだ答えは出ていない。


彼も、今はお父さんを亡くして、事業をついで、
そんな時期だから、そういうのかもしれない。
わたしも、ただ焦っているだけなのかもしれない。
年齢的な憧れもあるのかもしれない。


だから、
今は、

So Slowly.


ゆっくり、
あの日見た、葉のように、
ゆっくり。
散っていけばいい。
いつか、また春が来れば、
緑の葉をつけるだろうその木に、
身をゆだねればいい。
今は、答えなど急ぐ必要もない。



恋は苦いけど、
心はあったかい。
毎日幸せであるので、
とりあえず、
まっずぐ前を見て、
自分に正直に、
流されないで、
いこう。
そのうち、答えは見つかる。


So Slowly.